【理論】上達のコツはPDCAサイクルにあり!方法論を紹介します!

トロフィー雑談

新しいことにチャレンジしているけど中々上達しない…

どうすれば効率よく上達できるんだろう?

栗山マリ
栗山マリ

上達するための正しい方法論が存在します。

効率よく上達するための方法について紹介します。

この記事では新しいことにチャレンジする人に向けて上達全般の方法論についてご紹介します。

「料理を勉強し始めたけど中々上達しない…」「プログラミングの勉強をしているけど覚えることがたくさんで難しい」このように新しいジャンルに取り組んだものの思うように上達しないという経験はありがちだと思います。私自身も趣味で料理やダーツをしていますが、最初の内は全然上達しませんでした。 「自分よりも後から始めた人の方が上達している」といった悔しい経験もしました。

しかし、どうすれば効率よく上達できるのかを自分なりに研究したところ上達には共通した方法論があると気付きました。この記事を読むことによって効率的に上達するための方法を知ることができます。少し経営やコンサルに関する知識も含まれておりますが、初心者の方に向けて分かりやすく書いたため参考にしてみて下さい。

本記事の内容/この記事はこんな人にオススメ

・新しいことにチャレンジしたい人
・上達スピードに自信がない人
・PDCAサイクルについて具体的に知りたい人

上達とは

上達の定義

上昇グラフ

「簿記の勉強をして知識を身につけたい!」や「イラストを上手に描けるようになりたい!」といったように人間は成長したり上達することに喜びを見出します。ここでは上達の定義について考えてみましょう。上達には様々な解釈が存在しますがここでは以下の2つを上達の定義として説明を行います。

上達の定義
 ・今までできなかったことができるようになる 
 ・できることが更に上手にできるようになる 

今までできなかったことができるようになるというのは、「カナヅチだけどクロールを泳げるようになる!」や「英会話ができないけど外国人と会話できるようになる!」といったものです。また、できることが更に上手にできるようになるとは「もっとおいしい料理をつくれるようになる!」や「文章を書くスピードを今より1.5倍にする!」といったものです。

一般的に上達と言えば前者の方を思い浮かべる人が多いですが、できることが更に上手くできるようになることも上達と言えます。目標設定を行う際には更なるステップアップを行うという視点も忘れないようにしましょう。

上達のコツ

崖を登る人たち

ここでは上達するための3つのコツをご紹介します。

上達するための3つのコツ
 ・PDCAサイクルを高速で回す
 ・練習の量と質を高める
 ・高いモチベーションを維持する

まずは1つ目の「PDCAサイクルを高速で回す」について説明します。PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善) を繰り返すことで会社の業務等を継続的に改善する手法です。このPDCAサイクルは個人の上達にも適用することができます。PDCAサイクルを速く回すということは成長するスピードを速くすることと同じ意味なのでPDCAサイクルを速く回せるように意識しましょう。「具体的にPDCAで何をすればいいの?」という方に向けて次章以降ではPDCAの各項目においてするべきことをご紹介します。

2つ目の 「練習の量と質を高める」とは、主にDo(実行)の効率を上げることを意味します。Do(実行)の効率を上げることによって 1回のPDCAサイクルでより大きく上達することができます。ここでの練習とは実践だけではなく知識の習得も含まれます。 理論と実践の両輪を回すことで更なる上達を目指すことが可能です。

3つ目の 高いモチベーションを維持するとは、PDCAサイクルを繰り返し回すことを意味しています。よく思うように結果が出なかった場合「これをやってもダメなんだ…」と思いPDCAサイクル自体をやめてしまうことに繋がります。それを防ぐためにも、成長した点をメモにまとめたり適切な課題を設定することによってモチベーションを維持する必要があります。PDCAサイクルは1回だけでは完成せず何回も繰り返し行うことによって完成へ近づきます。このことを忘れないようにしましょう。

Plan(計画)

基礎知識の習得

ノートと絵具

まず最初に行うことは基礎知識の習得です。例えば学校のテスト勉強を行う場合、過去にどのような問題が出題されたのかを調べたり重要箇所の勉強をすると思います。最初に基礎を習得することによって後半の上達スピードが上がるため、本やネットで基礎勉強を開始してみましょう。料理の場合では「どんな食材があるのだろう?」であったり「調理方法を調べてみよう!」といったところから始めてみるとよいです。私は次のような教材を使って基礎知識を習得するようにしています。

基礎知識の習得に役立つ教材
 ・本
 ・雑誌
 ・ネット検索
 ・SNS(TwitterやFacebook)
 ・Youtube

また、同時に成功例のリサーチを行いましょう。資格を取得したい場合は、実際に合格した人からどのような勉強方法をしたのか聞くことをオススメします。「こうすればうまくいった」という知識は実体験に基づくもので信頼できるためできるだけ多くの人から情報収集するようにしたいところです。ただし合格したのがかなり前の場合、試験制度が変わっている可能性があるためアドバイスを聞く際は最近合格した人から聞くようにしましょう。そうすると求められる能力や知識が少しづつ分かるようになるでしょう。

課題設定(仮説設定)

紙にメモをする人

次に現状の課題を明確にしてみましょう。現状の課題を明らかにするためには自分の理想とする状態との比較が有効です。例えばダイエットをする場合は理想となる体型をできるだけ具体的にイメージするようにしましょう。そうすると、「理想の体重まであと10kgは落としたいな」であったり「ウエストを5cm減らしたい」といった課題が見つかります。

課題を設定する際のコツとしてはできるだけ細分化させることです。細分化させることのメリットは取り組むべき課題がより鮮明になることで実行に移しやすくなることです。また、小さな課題を設定することにより自分のレベルにあった課題へ取り組むことができる点も魅力です。課題を設定するときは、「もっと細かくできないかな」であったり「他に課題はないかな」といった視点でリストアップするようにしてみましょう!

問題解決

チェスボード

課題設定が終われば次は対策を考えましょう。対策を考える上で大切になるのが2つの目標を設定することです。それは最終目標と結果目標です。例えば日常レベルの英語を使いこなせるようになりたい場合、 最終目標は「英会話をしたり海外ドラマを字幕なしで見る」になります。また、結果目標は「英検へ合格する」や「英単語を1000語習得する」になります。最終目標はゴールで結果目標はゴールに達成するための手段という考え方です。この2つの目標の立て方は大切で、ゴールと手段を明確にすることで今何をするべきかがはっきり分かるようになります。

最終目標(ゴール):  実現したいことを明確にする
結果目標(手段) : 実現するための方法を検討する

対策を考えるということは効果的な結果目標を検討するという意味です。結果目標を立てる際のポイントですが、具体的な評価基準と達成予定日を立てるようにしましょう。評価基準は数字で表せるものがオススメです。もし具体的な対策(結果目標)が思い浮かばない場合は情報収集を行って類似した成功事例がないかチェックしてみましょう。

Do(実行)

解決手法の実行

ToDoリスト

具体的な対策が決まれば次は実行に移しましょう。ここでは先ほど紹介した2つの目標に加えて新たに行動目標を設定します。例えば、「英単語を1000語習得する」という結果目標に対しては「毎日単語帳を10分見る」が行動目標になります。ここで重要になるのが自身のレベルに応じた行動目標を立てることです。よくありがちなのが、頑張りすぎて1日100単語覚えるといった無茶な計画を立てて挫折してしまうケースです。長期的に継続させる必要があるためムリのないペースで計画を立てるようにしましょう。

また、結果目標と行動目標が対応していることも確認しましょう。「英単語を1000語習得する」という目標に対して「海外の論文を読む」という行動は効果的とは言えません。なぜなら習得する単語に偏りがあったり単語の意味を調べるのに時間がかかるためです。

行動目標を立てたらいざ実行!ですが、行動する部分に中々移せないケースがあります。その場合は習慣化させることが効果的です。歯磨きをしたりお風呂に入る感覚で毎日少しづつ取り組めば自然とできるようになります。習慣化させるためには1ヵ月~3カ月程かかるため毎日コツコツ取り組みましょう!

環境整備

机とイス

行動する上で重要になるのが環境です。ここでは主に2つの環境に着目して説明します。

1つ目は集中できる作業スペースです。英語や資格の勉強をするといった場合、集中できる場所があった方が効率は高まります。自宅で集中できない場合はカフェや図書館を利用するといった方法があります。別の記事で集中できる作業スペースについてまとめたので興味のある方はそちらをご覧ください。

2つ目は一緒に成長できる仲間です。一人で継続するよりもみんなで一緒に取り組んだ方が継続して努力できる確率が上がります。知り合いと一緒に目標を立てたりネット上で知り合った人と一緒に勉強した内容を共有するといったことをしてモチベーションを高めるようにしましょう。

社会人にオススメの勉強場所8選を紹介!スキルアップしたい方必見!
この記事では社会人にとってオススメの勉強場所を独自の基準で紹介します。勉強場所を工夫することで集中力がアップし、資格勉強の効率を高めることができます。これから本格的に勉強される方に向けて書いたのでぜひ参考にしてみて下さい。

Check(評価)

目標達成状況の確認と分析

パソコン上の統計データ

実際に行動へ移すことができれば次に目標を達成できたかどうか確認しましょう。この際達成できなかったら「なぜ達成することができなかったのか?」を自分なりに考えて分析するようにしてみましょう。もし分析してみても分からない場合は他の人へ相談して客観的なアドバイスを取り入れてみるのが効果的です。

分析するときに意識してほしいことが2点あります。1点目は達成できたときも同じようになぜ達成できたのかを考えることです。これは今後の成長にもつながり練習効率を高める効果が期待できるためです。上手くいった要因を分析して今後に活用させましょう。2つ目は習得した知識を言語化してアウトプットすることです。漠然と理解していたことがはっきりと理解できるようになれば言葉で表現することができます。そのため、理解できているかを確認する意味も含めてブログやTwitterで習得した知識を公開してみましょう。

知識の整理

ボードの前で考える人

行動で得られた知識はノートやデータ上に記録するようにしましょう。記録するメリットとして、後から振り返って参考にすることができたりモチベーションを維持することができるといった点が挙げられます。

また、知識を整理していくと自分の知らないことや分からない部分が明確になるためこれから勉強することの指針を定めやすくなります。このように、知識を整理することには様々なメリットがあるため自分に適したデータのまとめ方をしてみましょう。

皆さんは1万時間の法則という言葉を聞いたことがございますか。バイオリニストの練習時間と技術に関する調査により導き出された説で、1万時間を練習に費やすことで一流の技術を習得することができるという内容です。毎日8時間練習したとして約3年5ヶ月もの時間を要する計算です。

この説には否定的な意見も存在しています。練習内容の質を考慮しておらず時間のみで判断することは不適切であるといった意見や、分野により練習の効果は異なるため一概に1万時間練習すればよいわけではないという主張もあります。

1万時間練習すれば一流の技術を習得できるかどうかは様々な意見がありますが、同じ練習をするのであれば同時に練習の質を高めたり、情熱や興味を持ち続けて取り組む姿勢が大切なのではないかと思います。

Action(改善)

課題と解決手法の見直し

準備運動をする人

達成状況を確認した後は取り組む課題を調整しましょう。もし目標を達成できていれば新しい課題へ取り組んだりレベルの高い挑戦をしてみましょう。逆に目標を達成できなかった場合はアプローチを変えたり難易度の低い課題に切り替えましょう。

ここで大事なことはPDCAサイクルを1回で終わらせないことです。PDCAサイクルは何回も繰り返すことによって真価を発揮します。「頑張ったのにできなかったからやめる…」ではなく「どうすればうまくいくようになるのかな?」というポジティブな考え方で取り組むようにしましょう。

新しいことに挑戦したり困難な課題に取り組むときには失敗はつきものです。失敗したからやめるのではなく、成功するためには失敗は必要な過程と考えられるようになれば粘り強く努力する姿勢が身につきます。

成長の実感

植物の成長する様子

PDCAサイクルを繰り返し回すために欠かせないのがモチベーションの維持です。モチベーションがなくなってしまうと主にD(実行)へ移せなくなってしまいます。ここで私が実践しているモチベーションの管理法をご紹介します。

モチベーション管理術
 ・課題は自分のレベルに合った内容を選ぶ
 ・課題に取り組むときは5分だけ頑張る意識で取り組む
 ・毎日できたことを3つリストアップする

皆さんに実践してもらいたいのが毎日できたことをリストアップする方法です。毎日どんなことをしたのか、昨日と比べてどれだけ成長したのかが理解できるようになるためモチベーションの向上に繋がります。他の人との比較ではなく昨日の自分と比較してどれだけレベルアップできたのかを確認するようにしましょう

オススメの本5冊

鬼速PDCA

こちらの本はタイトルの通りPDCAサイクルを高速で回す方法についてまとめられた一冊です。各ステップが詳細に解説されており、中でもP(計画)の説明が豊富です。

「PDCAサイクルが思うように実践できない」「もっと速くPDCAサイクルを回して成長スピードを上げたい」という方にオススメしたい一冊です!

PDCAノート

「PDCAノート」は初めてPDCAという言葉を聞く初心者の方にオススメしたい一冊です。ノートを使ってPDCAサイクルを回す方法が解説されていて誰でも簡単に取り組みやすい内容です。

これからPDCAサイクルの勉強をしたい方にはもちろん、基礎知識の復習をしたい方にもオススメできる一冊です!

上達の法則

「上達するための方法は何か」「上級者に共通することは何か」といった理論的な内容が紹介されている一冊です。やや難しい部分もありますが、一つ一つのテクニックは具体的で参考にしやすい内容が多く含まれています。また、知識に関する記載もあり上達には理論と実践の両方が必要であることが理解できます。

上達に関する本を一通り読んだ後でもっと専門的な内容を知りたいと思った方にオススメしたい本です!

成功する練習の法則

「成功する練習の法則」はタイトルの通り成功するために必要な練習に関する心構えやテクニックが42種類解説されています。実際にあったエピソードを交えて紹介されているため各テーマに説得力があり参考になる部分が多いです。本書の内容を一部ご紹介します。

本の内容(一部)
 ・無意識にできるようになるまで徹底する
 ・得意分野を見つけて磨きをかける
 ・スキルを分離して個別に練習する
 ・少数のポイントに集中する
「練習メニューを向上させたい」という方や「練習する際の心構えを知りたい」という方におススメの一冊です!

上達の技術

この本は主にスポーツにおいて上達するための正しい方法が解説されています。結果を出すための練習方法だけではなく勝負強くなるための技術や、やる気を発揮する方法も紹介されているため参考になります。また、イラスト付きで分かりやすく解説されている点もオススメです。

練習や上達に関して全般的に知りたい人や、普段あまり本を読まない人に読んで欲しい一冊です。

おわりに

上達する方法についてまとめました。複雑で分かりにくいと思われるかもしれませんが、要約すると「目の前の課題に取り組む→検証して振り返る→新たな課題が見つかる」の繰り返しです。この方法でいきなり劇的な上達は達成できないかもしれませんが少しづつなら上達することができます。

結果が出るまでには時間がかかり挫折しそうになることもありますが、少しずつでもよいので”できなかったこと”が”できる”ようになる感覚を楽しんで下さい。レベルアップする感覚を楽しむことができれば長い目で見て必ず上達できます!「いまいち上達できないな」や「思うように結果が出ない」と悩んだらこの記事の内容を思い出して下さい。

人間はいくつになってからでも成長できます。ぜひ新しいことにチャレンジしてみて一緒にステップアップしていきましょう!最後までお読みいただきありがとうございました!

 ・上達するためにはPDCAを高速かつ繰り返し回す
 ・自分のレベルに合った課題を設定して実行に移す
 ・フィードバックを行い課題の見直し、知識の整理を行う
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