【例題あり】問題解決能力を鍛えるには?オススメの6つの方法をご紹介!

黄色い紙とジグソーパズルアウトプット

「問題解決能力を鍛えたい…」
「そもそも問題解決って何なの?」

栗山マリ
栗山マリ

問題解決の基本テクニックを紹介します!
少しずつ鍛えていきましょう!

この記事では主に初心者の方に向けて問題解決能力の鍛え方をお伝えします。

「問題解決能力の高い人ってどんな風に物事を考えているのだろう?」と思った経験はないでしょうか。私は現在SEとして働いていますが、周りの方で問題解決能力が高いと感じる人がたくさんいます。問題解決能力の高い人へ近づくために必要なノウハウを自分の経験を踏まえて皆さんにご紹介したいと思います。

この記事を読むことによって、問題解決の方法やテクニック、オススメ書籍を知ることができます。これから問題解決を学ぶ初心者の方に向けて分かりやすくまとめたのでよければ参考にしてみて下さいね!

本記事の内容/この記事はこんな人にオススメ

・問題解決能力を高めたい方
・課題や問題へ上手に対処したい方
・問題を解決する方法論を知りたい方

問題解決能力とは

問題解決能力の定義

ルービックキューブを解く人

”問題解決能力”という言葉は幅広い意味で使用されています。「課題に対して正確にアプローチできる能力」や「現実と理想のギャップを埋める能力」といった風に人によって様々な解釈がなされています。この記事では、「問題に対して様々な方法を提案し、最適な解決策を実行する能力」として解説していきたいと思います。

問題の種類とは

そもそも”問題”とはどのようなものがあるのでしょうか。問題には大きく分けて3種類あると言われています。

問題の分類
 ① 発生型 : 現時点で生じている問題
 例:「お金が足りない」「スマホが壊れた」 
 ② 設定型 : 目標設定型の問題
 例:「資格に合格したい」「3月までに10kg痩せたい」
 ③ 潜在型 : 将来発生する恐れのある問題
 例:「5時間睡眠は体調を崩す可能性がある」

この記事では主に初心者が取り組みやすい発生型の問題を中心に解説していきます。

問題解決の方法

問題を定義する

ポストイットを貼る人

まず最初にすることは問題を定義することです。「問題なんて分かりきってることじゃないの?」と思うかもしれませんが、問題を決めるという行為は想像以上に難しいです。例を挙げて説明してみましょう。

例)TOEICの試験でリスニングの成績が伸びない

このケースではリスニングの成績が伸びないことを問題と認識していますが、果たして本当にこれは問題なのでしょうか。そもそもなぜ TOEIC の試験を受ける必要があるのでしょうか。

もしこの人がリスニング能力を高めたくてTOEICを受けているのであれば、他の試験でもリスニング能力を高めることができます。また、資格を取得したら会社からお金がもらえるから勉強しているという場合なら、副業をしたり節約をすればよいだけです。

このように、今抱えている問題がそもそも本当に問題なのかというところから考える必要があります。

真の原因を特定する

問題が定期出来れば次は原因を考えてみましょう。ここでは本当の原因を考えて特定する必要があります。もし別の異なる原因を解決したとしても根本的な解決に結びつかないです。ここでも例をあげて解説します。

例)イスを作ろうとしているが、ドリルがない
  問題 : 穴を空ける必要がある
  原因 : ドリルが手元にない

ここではドリルがないことを原因としていますが本当にそうでしょうか。解決したい問題は穴を空けることなので、ドリルがなかったとしても穴さえあけてしまえば問題を解決することは可能です。リルはあくまでも目的ではなく手段です。ナイフやクギがあれば穴を空けることは可能です。このように、原因を特定する際は冷静に分析する必要があります。

原因を解決するための解決策を考える

パソコンに指を指す人

ここまでで問題の定義と原因の分析が終わりました。その後は原因を解決するための手段を考えましょう。解決策を提案する際のコツは様々な観点で考えることです。ここでは恋人を作りたい場合を例に挙げてみましょう。

例)自分磨きをして恋人を作りたい!
 ・外見を磨く
  +髪型を研究する
  +自分にあったファッションを探す
 ・内面を磨く
  +面白い会話ができるようにする
  +気を配れるようにする
 ・出会いを増やす
  +街コンに行く
  +友達に紹介してもらう

このように切り口を変えれば様々な解決策を提案することができます。一歩引いた目線で解決策を検討してみましょう。

最適な解決策を実行して結果を評価する

最後に行動へ移してその結果を分析するようにしましょう。よくありがちなのが、やったきりになって分析を行わないというケースです。分析を行わなかった場合どれぐらい効果があったのかが分からないため行動と分析はセットで行うようにしましょう。

評価した結果、上手くいった方法は継続していけばよいですし上手くいなかなった方法は改善する必要があります。1週間に1回など頻度を決めてチェックする習慣を身につけましょう。

問題解決能力を高めるテクニック

目的を考える

カフェで勉強する男性

解決策を考えるときはそもそも目的は何なのかと考える癖を身につけましょう。よくありがちなのが目的と手段が入れ替わっているパターンです。

例えば、「短時間で家計簿をつけたい」と思った場合、便利なアプリや専用ツールを用いる方法が考えられます。しかし、電子機器に慣れていない人の場合は紙の家計簿でつけた方が短時間で整理できるため必ずしもアプリやツールにこだわる必要はありません。ここでの目的は短時間で家計簿をつけることなので、自分にとっていかに短く簡単に家計簿をまとめられるかを考えましょう。

事実と意見を分ける

普段ニュースを見るときにも意識してほしいことですが、事実を意見は明確に区別しましょう。事実と意見を区別することで現状問題になっていることが明らかになります。意見にはその人の主観が入り正確性に欠けることがあるため分析する際は事実のみを取り上げるようにしましょう。

仕事で上司へ報告を行う際は事実と意見を分けて報告するようにしましょう。主観的な意見が混じった場合、意思決定に迷いが生じてしまいます。「ここから先は個人的な意見なのですが~」という風に伝えると受け取る側もスムーズに状況を理解できるので試してみて下さい。

因数分解する

論理的思考を分かりやすく表現すると、因数分解をすることだと私は考えています。例えば、お店の売り上げを上げたいと考えた場合、次の式で表すことができます。

 お店の売り上げ=売り上げ単価(円)×お客さんの数(人)×リピート数(回数)

このように分析することができれば「売り上げ単価を上げるために高給なメニューを増やしてみようか」であったり「チラシを配ってお客さんの数を増やそう」と提案することが可能になります。大きな問題は小さな問題に分解することで突破口を見つけやすくなります。

様々なジャンルから幅広い知識を得る

本棚

問題を解決するためには様々な知識が必要です。そのためには様々なジャンルから幅広い知識を得ることが理想的です。あるジャンルで学んだことが別のジャンルに応用できるといったことはよくあります。

例えば、車のエアバッグは手榴弾の技術が基になり急速に普及したと言われています。普段は絶対に作動せず、かつ緊急時に適切に作動するという要素がエアバッグと手榴弾には共通しています。幅広い知識があれば問題解決のヒントになるでしょう。

固定観念を捨てる

固定観念は非常にやっかいで問題解決を妨げる要因となりえます。常識を疑うと言い換えてもよいかもしれません。普段から当たり前だと思っていることに対して「本当にそうかな?」と疑問をもてるようになれると様々なアイディアを生み出すことができ問題解決に近づくことができます。

例えば、「食べるラー油」という商品が一時期ヒットしましたが、これは固定観念を捨てた商品であると言えます。本来調味料として使用するラー油を食べるものとみなすという発想は斬新で多くの人に受け入れられました。

問題が起きたときに原因を考えてみる

普段の生活で私たちは様々な問題を抱えています。「朝寝坊してしまった」「入社してから5kg太ってしまった」「使っているパソコンがフリーズした」など問題が起こらない日はないと言ってもいいぐらいです。大小さまざまな問題が起こりますが、その都度「どうしてそんな問題が起こったのだろう」と考える癖を身につけるようにしましょう。

自分なりに考える癖を身につけておくと自然と問題に対する解決方法が思いつくようになります。「こうすればいいんじゃないか」「ここを変えると上手くいくかも」と考える習慣が問題解決能力の向上に役立ちます。

問題解決能力を鍛えるオススメ書籍

世界一やさしい問題解決の授業

ここからは問題解決に関連するオススメの書籍をご紹介します。まず最初に紹介するのが「世界一やさしい問題解決の授業」です。この本の一番の魅力と言えばとにかく分かりやすいという点です。中学生が読んでも理解できるぐらい簡単にまとめられているのでこれから問題解決の勉強をされる方には最初に読んでもらいたい本です。

思考力が目覚めるロジカル頭脳問題集

「論理的に物事を考えるトレーニングがしたい」という方にオススメなのがこの本です。具体的で取り組みやすい問題が数多く掲載されている点が特徴です。因数分解するテクニックを使って様々な問題を解くことで論理的に考える癖が身につきます。実用的な問題も掲載されているので日常生活でも役立ちます。

問題解決 ― あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術

「本格的に問題解決の勉強をしたい」という方にはこの本がオススメです。問題解決とは何かからはじまり具体的な解決手法まで解説されている良本です。やや専門的な内容が含まれており内容を理解するのに難しいですがこの一冊を読んでおけば問題解決を理解したといっても過言ではありません。

イシューからはじめよ

イシューとは課題、問題という意味を表すビジネス用語で本書ではいかに適切な課題を設定するかが重要であると説いています。問題を解く前に解くべき問題であるかを見極めることを重要視しており、課題設定を上手に行いたい方にはうってつけの本です。現状の課題をどれだけ具体的に言語化し、正確に把握できるかが大切かを本書で学びました。

MBA 問題解決100の基本

タイトルの通りMBAで学ぶことを100個のノウハウとして収録した本です。基本的なことが中心に収録されているため初心者の方にオススメの一冊です。ここで、本書で紹介されている内容を一部抜粋します。

本書の内容(一部抜粋)
 ・俯瞰、分析、比較せよ
 ・大きな問題は細分化せよ
 ・解決策を複数提案する
 ・問題とは目標と現状とのギャップ
 ・やる気の源は発見し続けること

とても読みやすい本ですので興味があれば手にとってみて下さい!

東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート

この本は問題解決能力を高めるための問題集といった本です。50個のフレームワーク(型)が紹介されており様々な問題に対して適切なアプローチをとることができます。また、満員電車の数を減らすためにはどうすればよいかといった具体的な問題も丁寧に解説されている点が魅力です。「じっくり考えて問題解決能力を高めたい」という方にオススメの一冊です。

世界一やさしい右脳型問題解決の授業

「アイディアってどうやって出したらいいのかな?」と考えている人に読んでもらいたい本がこちらです。上記で紹介した「世界一やさしい問題解決の授業」の続編でアイディアを出す方法について分かりやすいイラストで紹介されています。「こんな方法があるんだ」と感心しながら読むことができる内容です。

ずるさで勝る水平思考トレーニング

「ずるい」という言葉にどのような印象を持たれますか?卑怯やインチキといったことを連想されるかもしれませんが、この本は「そもそもその前提は正しいの?」ということを考える練習になる本です。ビジネスに関する実際の問題が多数掲載されているため社会人にオススメしたい一冊です。

おわりに

問題解決について説明してきましたがいかがでしたか。問題解決能力はこれからの人生でずっと役立つスキルなので身につけておいて損はありません。これから先生きていく上では様々な問題や課題に直面します。その際に冷静に物事を分析して最適な解決策を提案できるようになればうまく困難を乗り切ることができるでしょう。最後まで読んで頂きありがとうございました!

 ・問題解決は次の4ステップで行う
  問題の特定 原因分析 解決策の提案 実行と評価
 ・論理的思考と柔軟発想力が問題解決に役立つ
 ・問題解決能力は一生役立つスキル

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