森見登美彦は私の好きな作家の一人です。
ユーモアある語り口で読みやすい作品が多いです。
この記事では森見登美彦のオススメ本をご紹介します。森見作品は京都を舞台とすることが多く、登場するキャラクターも個性的な点が特徴です。また、腐れ大学生が主人公であることもあり一部の大学生からの支持も高いです。つい笑ってしまうような表現も多くあり読んでいて楽しめる作品が多いです。
森見登美彦とは
経歴
森見登美彦の経歴についてご紹介します。
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞受賞
BOOK著者紹介情報より
京都大学出身というだけあって京都を舞台とした作品が多いです。有志のファンにより作成された聖地巡礼マップもあるぐらいなので京都へ観光の際はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
オススメの本一覧
夜は短し歩けよ乙女
森見登美彦の代表作と言われている作品です。京都を舞台とした作品で、大学生である主人公の「私」が意中の相手である「黒髪の乙女」に振り向いてもらうためにアプローチする話です。春夏秋冬それぞれの季節でストーリーが展開されテンポよく話が進みます。最後の恋の行方にも注目です。
『夜は短し歩けよ乙女』に登場するキャラクターは他の作品にも登場します。「あ、このキャラクター知ってる!」という気持ちで他の作品を読むことができるのでその点も魅力です。
四畳半神話大系
森見作品の中でも高い人気を誇る作品です。大学3回生の主人公が「違うサークルに入っていれば変わった人生を送れたのかな~」と想像し実際に過去をやり直すという作品です。タイプリーム系と言われることもありますが、個人的にはパラレルワールドを描いた作品だと考えています。一つ一つの選択の違いによりストーリーの展開が変わってくる点は魅力の一つです。
四畳半神話大系はアニメ版もあります。原作と少し変更された点はありますがおおむね内容は同じです。小説版、アニメ版どちらを見ても楽しめると思います。
ペンギンハイウェイ
ペンギンハイウェイは森見作品の中でも異色の作品で京都が舞台ではありません。森見登美彦の出身地である奈良県生駒市がモデルになった作品です。主人公の少年が街に突然現れたペンギンの謎を解き明かして成長するという物語です。ペンギンや謎のお姉さん、ユニークな同級生が登場します。謎の真相や主人公の心理描写に注目です。
2018年に映画化されたことでも有名です。私は映画を見に行って感動のあまり一人で泣いていました笑。少年のひたむきな姿に心打たれることでしょう。
有頂天家族
有頂天家族の主人公はなんと狸です。狸、天狗、人間が混在する世界で起こる様々な騒動に巻き込まれるというファンタジー作品です。主人公は4兄弟の三男でそれぞれの兄弟はいずれも個性的なキャラクターをしています。
実在する京都の地名が頻繁に登場するので現地に観光へ行くのもオススメです。動物視点で観光をすると普段と違った発見ができるかもしれません。
恋文の技術
「外堀を埋める君へ」という特徴的な書き出しでこの作品ははじまります。主人公である腐れ大学生が書いた手紙という形式で描かれている作品で、誰に対して手紙を書くかによって文体や表現が異なっている点が面白いです。
”恋文”というタイトルがついているだけに主人公の恋の行方にも注目したいですね。ただなかなか進展せずにヤキモチしてしまうかもしれません。
おわりに
はじめて森見作品を読む方には『夜は短し歩けよ乙女』か『四畳半神話大系』がオススメです。森見登美彦の代表的な作品なのでこの2つの作品を面白いと感じれば他の作品を読んでも楽しめると思います。
ぜひあなたも森見登美彦の世界にお越し下さい。
コメント