システムエンジニアの勉強法を大公開!必要な能力と勉強法4選を解説!

パソコンと机インプット

システムエンジニアって普段どんな勉強をしているの?

そしてどうやって効率的に勉強するんだろう?

栗山マリ
栗山マリ

そんな疑問にお答えします!
現役システムエンジニアの勉強方法を公開します!

この記事ではSE(システムエンジニア)が普段している勉強内容と勉強法についてご紹介します。

「SEって普段から勉強しないといけないイメージがあって大変そう…」「SEを目指しているけど、どんな勉強が必要なのか分からない」といった疑問を抱いたことはありませんか。私もその内の一人で、学生時代SEがどのような勉強をしているか分からず疑問に感じていました。

現在SEとして働きながらスキルアップを目指して勉強していますが、この記事では普段SEがどのような勉強をしているのか、どのように知識を身につけているかについてご紹介します。

これからSEとして働きたいという方やIT系企業への転職を検討されている方はぜひ参考にしてみて下さいね。それではまずはSEに必要な能力からご紹介します。

本記事の内容/この記事はこんな人にオススメ

・SEの勉強方法に興味のある方
・IT系の企業で働きたい方
・IT系の企業で働きたい方

システムエンジニアに必要な能力

IT知識全般

プログラミングのイメージ図

まず基本的なことですがSEとして働くためにはパソコンやネットの知識が求められます。具体的には以下の知識を身につけておく必要があります。

システムエンジニアに必要な知識
 ・プログラミング言語
 ・コンピュータ要素
 ・システム構成
 ・ソフトウェア
 ・ハードウェア
 ・データベース
 ・ネットワーク
 ・セキュリティ

業務で使わない知識は必要ないという人もいますが、最低限の知識を身につけておくことで他の分野とのつながりが理解できます。そのため、ここで上げた分野に関しては最低限でも知識を身につけておくことをオススメします。具体的な勉強方法については後の項目で述べたいと思います。

タスク管理能力

手帳と時計

システムエンジニアでは複数の案件(タスク)を同時にこなすことが多いです。例えば、以下のようなケースが考えられます。

実際の現場でよくあるケース
 ・案件A:作業時間20h   8月末納期 優先度 高
 ・案件B:作業時間10h   9月末納期 優先度 中
 ・案件C:作業時間40h 10月末納期 優先度 特高

厳密には更に細かいタスクに分かれて仕事を行うのですが、この例のように複数のタスクを同時に行う必要があります。重要度、緊急度を軸に優先順位を適切につけてタスク管理をする能力が求められます。

業務知識の理解

パソコンの前で勉強している男性

システムエンジニアはパソコンやITに関する知識だけでなく担当業務の知識も身につける必要があります。例えば、住宅建設に関するシステムを構築する場合は建築基準法を一通り把握する必要があります。銀行系のシステムの場合も銀行業務や仕様について理解しておかなければいけません。

全く知らないジャンルの分野を一から習得する能力が必要となります。ノートにまとめて整理したり過去の資料を読んだりして地道に業務知識を習得することが求められます。参考になるページがありましたので詳しく知りたい方は以下のサイトをご覧下さい。

短時間でも効果!ビジネス理解力を高める技
 システムの提案や仕様取りまとめなどの場面で、ITエンジニアはユーザーのビジネスモデルや業務内容への理解を求められる。時間が限られるなかでこれらを理解するにはどのように学べばよいのか。ITエンジニア出身のコンサルタントが、経験で培った技を解説する。

ロジカルシンキング

ロジカルシンキングのイメージ図

論理的に物事を考える能力はシステムエンジニアをはじめ多くの業種で求められます。システムを構築するときには設計に不備がないか、予期せぬトラブルは発生しないかを考慮する必要があります。また、テストを設計するときにはすべてのテストケース(正常に動作するかのチェック)を洗い出す必要があります。そのため、物事を俯瞰的に捉えてアウトプットすることが求められます。

ライティングスキル

紙の上にメモをする女性

システムエンジニアと言えばプログラムを組んだりユーザと打ち合わせをするというイメージを持たれますが、実際はメールや仕様書、議事録の作成などとにかく書く作業が多いです。私自身もシステムエンジニアになってはじめてライティングスキルが必要だと知りました。ただ単に書けばいいわけではなく、分かりやすく簡潔に誰が見ても同じような解釈になるように書く必要があるためライティングスキルを短期間で習得することは難しいです。

プログラミングスキル

プログラミングの作業環境

システムエンジニアにプログラミング能力は不要という人がいますが、個人的には必要だと考えています。確かにプログラムを書くのはプログラマーですが、仕様書通りに書けてるかをチェックするのはシステムエンジニアの仕事です。

また、プログラミングができないとプログラマーに的確な指示を与えることができないため私はプログラミング能力は必要だと考えています。特にプログラムを見て「この部分ではこんなことをしている」と理解できるようになれるとよいです。保守や機能の追加などで既存のプログラムの一部を書き換えることが多くあり、既存のプログラムの内容を読み解く必要があるためです。

コミュニケーションスキル

笑顔で会議する人たち

システムエンジニアに限ったことではありませんが、コミュニケーションスキルは大切な能力の一つです。ここでのコミュニケーションスキルとは誰とでも仲良く会話する能力ではなく、自分の主張を正しく伝えたり相手の主張を正確に理解する能力のことを指します。

ユーザとの打ち合わせで「こんなシステムをつくってほしい」と言われたときに相手の要望を理解する必要があります。また、仕事で分からないことがあったとき「こんなことで困っている」と具体的に伝えなければいけません。コミュニケーションスキルがないと仕事が円滑に回らないため苦手だと感じている場合は特訓しましょう。

プレゼンテーションスキル

プレゼンをしている男性

顧客にシステムの説明をしたり上司と打ち合わせをするとき等にプレゼンテーションスキルが必要です。PowerPointやExcelで作った資料を基に説明することは仕事でよくあります。そのときに自信をもって堂々と説明できる人は意外に少ないです(私自身も苦手です)。スティーブジョブズのプレゼンやTEDという公演組織の動画を見て勉強するといいでしょう。

TED
The TED Talks channel features the best talks and performances from the TED Conference, where the world's leading thinkers and doers give the talk of their live...

オススメの目標

昇進試験/社内試験への合格

階段を登るサラリーマン

勉強する動機付けとして一番メジャーなのが昇進試験/社内試験です。会社によっては基本情報技術者試験に合格しないといけなかったりTOEICで600点とらないといけないところがあります。合格した場合に明確なメリットがある一方、必要に迫られて勉強するためいかにモチベーションを維持できるかがポイントです。やる気がでない場合は将来のキャリアアップや給与アップと言った外的動機付けと結びつけるとよいでしょう。

資格取得/報奨金の獲得

丸められた合格証書

資格取得を目標として勉強する方法は人気が高くオススメ度も高いです。漠然と勉強するよりも試験に合格するという明確なゴールがあった方がモチベーションを維持しやすくなります。

また、会社によっては合格者に報奨金が与えられることがあります。資格に合格してお金ももらえるとなると一石二鳥なので目標がない方は自分にあった資格がないか調べてみてはいかがでしょうか。個人的にはIT全般の基礎知識を身につけたい場合に基本情報技術者試験を受けることをオススメします。

将来のためのスキルアップ

スキルアップのイメージ図

「将来プログラミング一本で生活するために勉強する」というように将来のキャリアプランが決まっている場合は自然と勉強に力が入ります。明確なゴールがない分やる気を継続するのは難しいですが、将来どんなことをしたいか、どうなりたいのかがはっきりしていることは最強のモチベーションになります。

ここでシステムエンジニアのキャリアプランについてご紹介します。大きく分けて3通りのキャリアプランが存在します。1つ目はプロジェクトマネジャーとして案件をまとめる役割です。2つ目はスペシャリストとして専門的な知識で案件に従事する役割です。3つ目はコンサルタントとしてアドバイスする役割です。どの方向を目指すかによって勉強する内容も異なるためまずは自分が将来どんなことをしたいのかから決めましょう。

オススメの勉強法

書籍、Youtube等による独学

並べられた本

ここからはオススメの勉強法について説明します。まず最初は本と動画です。本には体系的な知識がまとめられていて幅広く勉強したい方や一から新しいジャンルの勉強したい方にオススメの教材です。ただし、初心者がいきなり専門書を読んでも挫折する可能性が高いため自分にあったレベルの本を選ぶようにしましょう。

また、最近では動画による解説も充実しています。Youtubeにパソコンやプログラミングの解説動画が公開されているため、ピンポイントで分からない部分や実際の作業風景を見たい場合にオススメの教材です。以下にオススメのサイト、関連記事を掲載するためよかったらチェックしてみて下さい。

【オススメ本】

【必見】システムエンジニアのおすすめ本全16冊を一挙紹介します!
システムエンジニアになる人、なりたい人に向けてオススメの本をご紹介します。この記事を読むことでSEとして働く上で知っておくべき基礎的な内容を把握することができます。未経験の方でも分かりやすいようにまとめたのでよければ参考にしてみて下さい。

【パソコンに関する基礎】

音速パソコン教室。1万人が自宅でパソコン上達。
マイクロソフト認定トレーナーの初谷優です。パソコンやスマホの使い方を初心者向けに解説しています。Windowsやエクセル・ワードの基本操作から、Wi-FiやLTEなどインターネットの仕組みまで。音速パソコン教室というパソコンの通信講座も運営しています。

【基本情報技術者試験対策】

spica inc
数ある動画よりご視聴いただきありがとうございます。 基本情報技術者試験の補助教材として利用して頂ければ幸いです。 よろしければ動画作成の励みになりますので高評価、チャンネル登録をお願いします。 著作権放棄していませんので個人の利用以外はご遠慮ください。 お問合せは、株式会社スピカ HPのメールフォームよりお問合せ...

オンライン講座

E-learningのイメージ図

プログラミングを学習したい方にオススメなのがオンライン講座です。プログラミングを勉強しようとすると環境構築を行う必要がありますが、この作業が難しく多くの初心者が挫折してしまいます。オンライン講座の場合はあらかじめ環境が用意されているためスムーズに学習することができます。また、分からない箇所がある場合も解説が丁寧にまとまっているため初心者の方にオススメです。

Progate(プロゲート)というサイトでは無料で基礎的なプログラミング知識を身につけることができます。問題演習を通してプログラミングを理解することができます。また、解説も充実しておりスライドで分かりやすく説明されています。プログラミングのイメージをつかみたい方にオススメのサイトです(本格的に勉強したい方用に有料版もあります)。

Progate(プロゲート) | Learn to code, learn to be creative.
Progateはオンラインでプログラミングを学べるサービスです。プログラミングを学んでWEBアプリケーションを作ろう。

お金を払ってでもいいから本格的にプログラミングの勉強をしたいという方はSkillHacks(スキルハックス)やTechAcademy(テックアカデミー)で勉強するとよいでしょう。分からないところをスピーディに相談できる点が魅力的です。

SkillHacks(スキルハックス)

TechAcademy(テックアカデミー)

セミナー/勉強会

セミナーを受講している人々

「ひとりで勉強しても挫折する!」という方は仲間と一緒に勉強するのが効果的です。セミナーや勉強会を開催したり参加することで同じ目標をもった人同時で努力することができます。みんなと一緒に勉強することでモチベーションを維持しやすくなり、教え合ったりすることもできます。会社の同僚と開催したりSNSで仲間を募ってオンラインで開催するという方法もあります。私は新人の頃昼休みに集まって同世代の人たちとIT技術全般の勉強会を行っていました。

開発環境の構築

デバイスに接続されたサーバ

上級者向けの勉強方法ですが、自宅に開発環境を構築して学習する方法があります。例えば、パソコンについて知りたい場合、実際に自分でパソコンを自作する方法があります。また、サーバについて勉強したい場合は自宅にサーバを設置することで理解が深まります。

この方法はお金も時間もかかり大変ですが経験値が非常に増えます。「実践で得られる知識が一番役に立つ」と言われますが自分で試行錯誤しながら学んだことは知恵として身につくため自信のある方はチャレンジしてみて下さい。

おわりに

システムエンジニアの勉強法について解説してきました。「なんだか大変そうだな…」と感じられたかもしれませんが、仕事が大変なのはシステムエンジニアに限ったことではありません。勉強で大切なことは「なんのために勉強するのか」「目的にあった方法を選んでいるか」の2点です。プログラミングはあくまでも手段です。プログラミングでどんなものを作りたいかが決まっていないと挫折してしまう可能性が高いです。勉強する目的と手段を決めたらあとはひたすら一歩ずつコツコツ取り組みましょう。最後まで読んで頂きありがとうございました!

 ・まず最初に勉強する目的と手段を検討する
 ・目的は昇進や給与、自己実現がオススメ
 ・手段は本、Youtube、オンライン講座、勉強会、環境構築がオススメ

参考図書

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