勉強スケジュールってどうやって立てたらいいの?
そもそも忙しくて計画通りにいかない…
スケジュールの立て方にはテクニックがあります!
現役SEがスケジュール管理術について教えます!
この記事では主に社会人の方に向けて勉強スケジュールの立て方をご紹介します。
「資格の勉強をしたいけどなかなか時間が取れない」「どうやってスケジュール管理をすればいいのか分からない」こんな疑問を抱いている方に向けてこの記事を作成しました。資格取得に向けて勉強を頑張ろうとしても、モチベーションが上がらず計画が遅れることってよくありますよね。私自身も計画通りにいかず挫折しそうになったことも多々ありましたが、スケジュール管理法や勉強のコツを学んで様々な資格に合格できるようにできました。
この記事を読むことによってスケジュールの立て方や管理術について知ることができます。計画を立ててもなかなか実行できない人や、計画を挫折してしまう方に向けて書いた記事なのでよければ参考にしてみて下さい!
本記事の内容/この記事はこんな人にオススメ
スケジュールの基本
現実的なスケジュールを立てる
いきなり重要なテクニックになりますが、スケジュールを立てる際は実現可能な予定を立てることが大切です。「そんなこと分かり切っている」と思われる方もおられるかも知れませんが、意外と予定を立てる際は都合よく考えてしまいがちです。一番ありがちな予定の立て方として、自分の理想をそのままスケジュールに押し込むことです。例えば、「1か月で問題集は解けるだろう」とか「一回参考書を読めば内容は理解できるだろう」といったものです。
将来の見通しを立てる場合、人間は無意識のうちに楽観的に物事を考えてしまいがちです。スケジュールを立てる際は「本当にできるのか?」という視点をもって見直すようにしましょう。決して願望を反映したスケジュールにならないよう細心の注意を払いましょう。
スケジュールに余白を作る
こちらも重要なテクニックなのですが、スケジュールを立てる際は必ず余裕を入れましょう。例えば、一週間に1日もしくは半日は予備の時間を確保するといった方法です。仕事が忙しくて帰ってから勉強できない場合や風邪を引いて予定通りに進まないといったことはよくあります。そのため、トラブルを事前に見込んでその対応にかける時間をあらかじめスケジュールに入れておくことで柔軟に対応することが可能です。精神的にも余裕が生まれるため計画の段階でトラブルを想定しておきましょう。
「もしトラブルが起こらなければどうすればいいのか」と思うかもしれませんが、その際は復習に回したり予定を前倒して行えば問題ないです。あくまでトラブルが発生したときに費やす時間であるため、トラブルが発生しなければラッキーぐらいの気持ちで予定に組み入れましょう。
先行事例を徹底的に研究する
どれぐらい勉強時間を確保するかや、どんな問題集を使用するかといった想定は計画段階で考えるおきましょう。その際に特に力を入れておきたいことが先行事例の研究です。例えば、資格の勉強を行う場合は合格した人のアドバイスを徹底的に収集しましょう。合格した人の意見はとても貴重な一次情報です。自分にも適応できるのかを考えるためできるだけ多くの人からアドバイスを聞きましょう。Twitterで検索して調べてみたり資格のホームページの合格体験記を調べたりすることで具体的なやるべきことが浮かび上がるでしょう。やるべきことが明確になれば逆算して計画を立てることができます。
私自身の経験になりますが、情報処理技術者試験というIT系の資格を受験した際に合格体験記は非常に役に立ちました。参考書を一通り読んでから問題演習を行う計画を立てていましたが、「過去問から同じ問題がよく出題されるため徹底的に過去問を演習することが大切。」という合格者のアドバイスを聞いて過去問を重点的に演習することで合格することができました。具体的な勉強のイメージを固める作業にも直結するため先行事例の研究には時間をかけるようにしましょう。
具体的なスケジュールの立て方
1か月単位の計画
勉強スケジュールを立てる際は大まかな全体像をイメージするために1か月単位の予定から立てるのがオススメです。1か月単位のスケジュールを立てる際のポイントを紹介します。
・目標に向けて必要なタスクを洗い出す
・使用する教材を決める
・1か月に1回本番の模擬試験を解く
・少しだけ勉強をした上で予定を立てる
全体スケジュールを立てる際に大切なこととして、必要なタスクの洗い出しが挙げられます。後からこれもしないといけないという風にやるべきことが追加されると計画が狂うためあらかじめどんな勉強をする必要があるのかをリストアップしておきましょう。また、スケジュールを正確に見積もりためにも使用する教材を決めたり実際に勉強をすることで勉強にかかる時間を把握しましょう。
余裕があればでよいのですが、1ヶ月に1回本番の模擬試験を解くことで現時点でどれぐらい試験に通用するのかを把握することができます。これはマラソンでいうところのペースメーカーの役割に近いです。1か月の予定が決まれば次は1週間単位の予定に落とし込みましょう。
1週間単位の計画
1週間単位の予定を立てる際は1か月単位の予定よりも詳細に計画を立てる必要があります。ここでは1週間単位のスケジュールを立てる際のポイントを紹介します。
・ページ数や単元レベルでやるべきことを明確にする
・振り返りや苦手分野の対策を行う時間を設ける
・計画に遅れが生じていないか確認し必要に応じて調整する
1か月のスケジュールで立てた予定に対して詳細な予定を1週間に落とし込みます。その際にポイントとなるのができるだけ数字を用いて予定を立てることです。例えば、「今週は20ページ教材を読む」とか「10問試験問題を解く」といったように具体的な数字で取り組むべきタスクを設定しましょう。また、予定に遅れが生じていないかは1週間単位で確認するようにしたいところです。1日単位では仕事の都合で遅れることがあるため、1週間単位での管理がちょうどよいです。逆に1か月単位だと取り返しがつかなくなるため注意が必要です。
1日単位の計画
最後は1日のスケジュールを立てる際のポイントです。忙しい社会人の場合、いかに短時間で効率よく勉強できるかが大切になります。
・午前中に演習し午後に暗記を行う
・朝の時間やスキマ時間を活用する
・予定は30分単位で組む(25分集中して5分休む)
計算問題など思考が必要な作業は脳が活性化している午前中に行い、記憶が伴う作業は寝る前の夜に行うと効率がよいです。また、スケジュールを立てる際にはスキマの時間も大切にしましょう。例えば、電車の待ち時間で英単語を覚えたり昼食後のちょっとした時間に参考書を読むといった時間の使い方ができれば理想的です。効率を更に高めたいという方は予定を30分単位で立てる方法がオススメです。
各タスクに取り組む際のコツとしては、30分単位で区切って勉強する方法があります。これは適度に集中力を保てるようにするため短時間の集中を繰り返す方法です。私がよく実践している方法として、25分集中して5分休憩するというサイクルで勉強しています。長距離を走るのではなく短距離を何回も走るイメージで集中しています。この勉強法を取り入れてからメリハリがつくようになったのでぜひ皆さんも試してみて下さい。
計画通りに実施するためのコツ
実績を見える化してやる気を高める
ここではモチベーションを高める方法について紹介します。スケジュールを予定通りに達成するコツとして、実施したことを目に見える成果として表す方法があります。例えば、予定表に進捗をパーセンテージで書いたり解いた問題にマークをつけたりすることでどれだけ進んだのかを記録するやり方が存在します。漠然とやった箇所を把握するよりもどれだけ問題を解いたか分かった方が自信がつくため目に見える形で進捗が分かるようにしましょう。
私は進捗をExcelで管理して1日の終わりにどれだけ演習したのかを書き込むようにしています。フォーマットは自分の使いやすいもので問題ないので「今日はこれだけやった!」と分かるような工夫を行いましょう。
カフェや勉強スペースを活用する
自宅で勉強に集中できない場合は、集中できる勉強場所を探してみましょう。本を読む場合はカフェや図書館などで勉強するのもよいですし、本格的に問題演習をしたい場合は自習スペースをレンタルするのも効果的です。「お金がかかってもったいない」と思われるかもしれませんが、自己投資にかけるお金なので将来的にリターンが増える可能性が高まります。そのため、勉強にかけるお金は必要以上に節制しないようにしたいところです。
社会人の勉強できる環境については別の記事でまとめたものがありますのでそちらを参考にしてみて下さい。
習慣化させることに注力する
スケジュールの初期は勉強を始めるだけでも精一杯だと思われます。「よし、勉強しよう!」と思って実際に始めるまで時間がかかってしまい思った以上に集中できないということはよくあります。人間は慣れないことをするときには多くのエネルギーを消費するものです。しかし、一回慣れてしまえば気合を入れたりしなくてもスムーズに勉強を始めることができます。そのため、最初の内はたくさん問題を解いたりすることよりも勉強を習慣化させることに力を入れましょう。
具体的な方法としては、1日のノルマのハードルを下げることです。いきなり「今日は100問問題を解く!」といっても継続することは困難です。それよりも「今日は1ページだけでも本を読もう」とした方が長期的に見て継続できる確率は高くなります。歯磨きをしたりお風呂に入る感覚で勉強するような状態を目指して習慣化させましょう。
おわりに
スケジュールの立て方について紹介してきましたが、いかがでしたか。社会人は学生時代と比べて自由に使える時間が少なく勉強できる時間も限られています。だからこそスケジュール管理・運用して限られた時間の中で効率的に勉強することが重要です。この記事を読んで参考にできそうなテクニックを取り入れてスケジュールをこなせるようになりましょう!最後までお読み頂きありがとうございました!
・現実的かつ余裕のあるスケジュールを立てることがポイント
・最初の内は習慣化させることに力を入れる